2015年 02月 20日
衿付けライン
きものはほとんど直線で縫われる、というイメージは強いと思いますが、
いやいやどうして直線じゃないところもあります。
この衿付け、ご覧になってくださるとおわかりくださいますでしょうか?
微妙にカーブを描いています。
衿肩明(左側半分より少し上)からおくみさがり(右側、三角の頂点の位置)にかけて
ほんの少し外側を縫っているんですね。
それは首が入るからです。
こんなところもほんと手加減なのですが、これで着やすさにつながります。
衿付けは斜めに縫う所や衿肩明の繊細なところなど、難しさがあります。
こんな時は呼吸がとても大事です。
呼吸をコントロールすることで技術の手助けとなります。
こんなとき、和裁は武道と近いと思うのですね。
by saki-kss
| 2015-02-20 23:01
| 技術