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大島紬

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大島紬の男性用アンサンブル=長着と羽織 を縫っていました。
ご存知の方も多いように、大島や結城では亀甲模様に絣を入れるものがしばしば見られます。

この絣、細かいのでたいへんですよね。

わたしは、仕事ではありませんでしたが、染織を10年ぐらいはそれなりに一生懸命やっておりましたので、絣織りのたいへんさは少しはわかっているつもりです。
こういった亀甲模様は縦緯両方ですのでいっそう骨が折れます。
細く相当数の糸をくくらなければならないので、一反分の括りはどれだけだろうかと想像するだけでもめまいがしそうです。

この亀甲模様が横にいくつ入っているかで緻密さが異なり価格にも反映されるということですが、
(もちろん価格への反映はそれだけではありません。)
一応数えてみたところ、10個で9分5厘の幅でした。
横幅を1尺だとすると105個は入っていることになります.(・・・遠い目)

ちなみにわれわれ和裁士が使う尺指しは建築で使うものと長さが異なります。

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上がセンチ、下が我々の使うものさしです。
1寸は3.8センチだということがおわかりいただけますか?



それにしても手仕事というのはいいですよね。  嘘がない。
やったことがそのまま出てきます。
熟練者もそこまでいかない人も。
どういう心がけをもっているかもなんとなくわかります。

それと、指先を使う仕事って長い眼で見ていいなぁと思います。
ぼけの予防にもなると思いますよ。^^;

わたしも長い間従事してきましたので、指先が布を見ているという感覚があります。
もちろん眼で見えていないとだめなのですが、指先が質感をとらえるのですね。
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by saki-kss | 2013-07-29 23:44 | きものあれこれ

振袖を七歳祝い着に

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これは振袖の袖の部分です。

お客様のご要望により、振袖を七歳祝い着にできないか?とのご相談がありました。

できます!

振袖の袖の長さは約三尺(113.7cm)ほどです。
それに対し七歳祝い着のそれは二尺(75.8cm)ほどです。

2/3ほどの長さになるわけです。
では、袖山から必要な長さに切ってしまってよいかどうかです。
そうするとちょうど柄の良いところで切りかねません。
もったいないですね。

もちろん、その柄次第ですが、この場合は下の方(写真では左のほう)は濃い色で
柄もなくなるので、柄の終わる少し下までにして、
袖山の上の方はぐるっと反対側に出るようにします。

竹でできているものさし、「二尺ざし」と言いますが、
それのおかれているあたりを出そうと考えています。

きものの袖は基本的にどこに目立つ柄を持ってくるのかということがあります。
右袖は後ろ側・・・外袖と呼びます。
左袖は前側です。・・・内袖と呼びます。

ですので、それと逆に目立たない側は完璧でなくてもよいととらえます。
無地のようなものでもよいのです。

このきものではちょうどそのようになりました。


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これは身頃です。

七歳祝い着の身頃の長さはあげの部分を長くするので(外あげになります)
けっこう長くとります。

この場合は下のほう、色が濃くなり七歳にしては地味になってしまうので裁ち落とそうと考えています。
そうすると長さもちょうど良くなり好都合です。


このように着物はほかのものに利用できる事がしばしばあるので良いですね。
大事なおきものを何世代も着られるのはきものならでは!
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by saki-kss | 2013-07-23 06:41 | 技術