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アンティークきものの寸法直し

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近頃は若い方できものを好んで着られる方がけっこう増えているのでうれしいかぎりです。
しゃちほこばったいかにもよそ行きというよりは、普段着仕様でありながらおしゃれ心にあふれているようなのが好ましいです。

私自身は、きものやきものに近いものをもっと着ようと反省しています。

それはさておき、今はアンティークきものが盛んですが、そのきものの持ち主だった方はたいてい今の人よりも
小柄なので、サイズが合わないということがしばしばあります。

そこで寸法直しです。

「裄」ゆき・・・変わった言葉です。由来はなんでしょうね?
        ま、それはともかく、肩幅と袖幅を足したものです。

合わない場合は、たいがい足りない状態です。
肩幅と袖幅、縫い代がどれだけあるかが決め手です。
日本女性の体が小さかった頃は反物の布幅も狭いので、それほどは期待できないかもしれません。
でも、1センチ、2センチ出てくれるだけでも違ってきます。

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これは単衣きものの袖付け、裏側から見たところです。

着物が単衣の時は縫い代が見えているのですぐ判断できます。
この場合はけっこうあります。
布幅が1尺あるのです。
何を隠そうこれは私が初めて自分で染めて織ったものです。^^;
地色は「くず」で染めました.思いのほか清々しい色に染まり気に入っています。

一方、袷(あわせ)の時は判断しにくい面もあります。
とにかく触ってみましょう。
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これも袖付けを裏側から見たところです。
胴裏地はわかりますね。
表地はわかりにくいです。
触ると縫い代の耳が感じられるはずです。

それでも微妙なものをはっきりさせるには裏の袖付けの一部をほどけばよいのですが、ほどいたところが、ほとんど縫い代がなかった(=伸ばせない)という場合もあります。
そのときはほどいたところを再度縫い合わせるだけですが、それもめんどう?

「身丈」みたけ・・・これは肩山から35センチぐらい下がったところの「あげ」の部分がどれだけあるかで決まります。
ただし、身丈を伸ばすにはあげを出すだけではなく「おくみ」もほどいたり衿もほどいたりしなければならないので、けっこう大仕事になります。

「身幅」みはば・・・基本的に脇縫いで広げます。
単衣の場合はまぁ、それほどではありませんが、袷の場合はなかなか手間がかかります。


諸々、とにかく悩んでいる際にはどうぞ相談なさってください。
できるかぎりのことはいたします。

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これも自作です。
国立の谷保天満宮の梅の枝を切っている時にいただき染めました。
さわやかなお色です。
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by saki-kss | 2013-09-13 10:59 | 技術