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ちょっと古い時代の長襦袢

友人が、知り合いから朱赤の洗い張りした長襦袢地をいただいたという。
江戸時代、赤は魔除けの色ということで、ほとんどこのような色だったと言います。

それを見るとまだ女性の体が今ほどではない頃のもので幅が広くはありません。
おまけにコシがなくなっていて下着にしても頼りなく思いました。
この手の布は得てしてそうなのです。しかし、繊維の間に空気があるといいますか、暖かいのです。

通常袷用の襦袢では袖は無双でも、見頃は単衣仕立てが多いです。が、私はこの場合見頃も合わせ仕立てにすることを提案しました。
長着は襦袢に載せるものと考え、ある程度しっかりした方がいいと思うのです。

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袖の幅の不足には別布を足して

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やっぱり見頃も袷仕立てにしてよかった!布の温かみもその方が発揮できて、友人にも満足してもらえました。





# by saki-kss | 2018-12-31 21:02 | きものあれこれ

ラオスの布で名古屋帯

ここのところでアジアの布による名古屋帯を2つ続けて縫っています。

1つめは写真に撮らなかったので2つめのみですが、ラオスの布です。

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大きな布で筒状になっています。タイにも同じようなものがあり、わたしも以前買ったことがありますが、
スカートなのです。自分でタックをとってベルト、紐状のものでウエスト辺りで結び、折り返します。
ラオスではどのように着るのでしょうか?

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帯にしてみてもとても可愛くて良いですね!
もともと反物ではないので実はハギを入れています。もちろん着ている時には見えないところでです。







# by saki-kss | 2018-12-22 23:36 | きものあれこれ

絞りの振袖

絞りの振袖だったので、袖口をふんわりさせたくて。イメージとしては草履の鼻緒です。
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これはなかなかうまくいったなぁ、しめしめと。
着物の袖は究極の技術がぎっしり詰まっていると言っても過言ではありません。何十年とやってきても新たな発見があり、これはこの先も研究課題です。それも毎日やっている持続があってのこと、3日休むと腕の勘が鈍ります。職人て面白い。
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# by saki-kss | 2018-12-22 23:27 | 技術

きもの仕立て屋 咲季きもの仕立て草苑

b0201195_0213157.jpgきもの仕立て屋です。

一枚一枚精魂こめて仕立てております。
しっかりとした技術を提供したいと思っております。

きものは仕立ててあればどれもこれも同じではありません。
仕立てもひとつの大事な要素、意匠とも呼べるよう努めたいと思っております。
仕立てが必要なとき、お困りの時はぜひご相談くださいませ。


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一級和裁士 矢崎恵子
〒409-0125
山梨県上野原市野田尻470−2
電話:0554-66-3751
e-mail: celestial_sea_sky*blue.plala.or.jp (*を@に変えてください)



  ☆ 新しい記事はこの下からです。

# by saki-kss | 2018-12-01 00:20 | 咲季きもの仕立て草苑

手織りの紬 


先日縫った紬、個人のお客様のものでした。依頼主は染織りをなさる方で、この紬の反物は依頼主の先輩の織ったものだそう。

それが、総尺を図ると三丈もない、それは本来あってほしい長さよりも1メートル以上短いのです。ということは通常の立ち方では足りません。

でも大丈夫!方法があります。共衿に隠れる地衿をハグのです。
その場合、なるべく色の近いもので、生地質の似たものの方が良い、ということで、お客様なら紬の何か余り布があるかもと思い連絡すると、その反物を織った方は明治の方で体が小さく、他人ようではなくご本人が着ることを想定していたので、そんなに短かったのでしょうと言います。

後日お客様がそれ用の布を探している時に、何と同じ布1メートル以上のものがあったというのです!それはお亡くなりになった織り手が教えてくれたのだろうかと二人して驚きました。

そういうわけで他の布を使うこともなく出来上がりました。

秋のような色の紬はところどころに一見緯(ヨコ)絣のように見えるが、実は絣ではなく別色の糸を入れ込んでいるのがわかります。

60歳を過ぎてから染織を始め、織りたい一心で何反も織ったと言います。織りをされる方年を重ねてから始めることも少なくないのです。

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# by saki-kss | 2018-11-26 07:55

印半纏ワークショップ 2018 Summer

暑かった夏もいよいよ過ぎようとしています。

印半纏ワークショップは5月に続きことし2回目、今回は2名だけでした。
少ないと進み具合はやはり早くなるので、今回は2週間で3枚作るという、相変わらずのハードスケジュールです。
彼女たちは、印半纏だけでなく他にも絞り染めや型染め、あるいは組紐もやるので毎日が朝から寝る時間まで作業の連続です。

春の8人は私はとにかくめちゃくちゃ忙しくいっぱいいっぱいだったが、今回はほんの少し余裕ができたので、
型染めを一緒にやらせてもらいました。


1枚目は形を理解してもらうための練習で写真撮っていません。
2枚目以降、ダダッと。
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左の女性、Annaはスェーデンから。
写真ではよくわからないけれど、ポケットがいっぱい付いています。
彼女は時にそれをthousands of pockets と言います。
ベルトをつけてガウン風なのがお似合い。

右の女性はAlison 、南アフリカから。珍しい、南アフリカは初めてです。
彼女は短めの丈が好きで柔らかい麻と綿の裏側は小花のプリントがよく似合っています。
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コスチュームデザイナーのAnnaはさすが素敵な羽を描き、型に彫りました。
薄い水色のこれは裏地


写真があまりうまくなくて申し訳ないけれど、背中と脇と袖に柄の合口があります。

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Allisonのはシンプルな柄だけど、藍色が冴えているし、控えめな彼女にはよく似合っています。
彼女は縫い方もとても丁寧。


それから、やらせてもらった型染め、見本はこのワークショップの主催者、友人のブライアンが見つけてきた古布で、
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伊勢の本職に彫りを頼んだものです。
何枚も型を使って防染と色をつけていきます。
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ところで、今年の5月の実紅里の誕生日に向けて彼女の印半纏を作っていました。
初めて型を彫ったりしたのだが、物足りない気がして刺繍をしました。

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刺繍に要した時間とそのものを縫った時間ほぼ同じで刺繍はそれなりに大変でした。
昔織りの時に染めていた絹の糸を周りの模様に使ったのだけれど、綺麗に発色していたので良かった。刺繍糸ではないので、とても手間がかかりましたが。

面白い体験でした。愛する者のために作ることの良さをしみじみ味わいました。

# by saki-kss | 2018-09-03 07:25

黒の羽二重地の着物

年末年始、珍しく続けて羽二重の着物を何枚か縫っています。

羽二重は絹の一種、平織りで撚りのない縦横の糸で織られているので、表面がツルッと滑らかです。
袷の着物の裏地に使われる胴裏のほとんどがこれ、男性の第一礼装にも使われます。
羽二重は布の自由度が縮緬や紬に比べると少なく縫う難易度は高いです。おそらく近日中にもありそうなのでまだ気は抜けませんが、何枚か縫い終わった今少しほっとしています。

In the year-end and New Year ’s season I stitched some ‘Habutae’ kimono in a raw.
‘Habutae’ is a kind of silk and plain weave . It is weaved with no twist vertical horizontal yarn,and so that touch is very smoothness.

Almost lining of lined kimono is used this cloth and it is used for man’s the first dress.

‘Habutae’ have a low degree of freedom compare to ‘tirimen’ and ‘tumugi’.And it is not easy to saw.

Probably I must sew ths cloth in the nearly future, I can’t be pulled out of care.
But now I am relieved that I have stitched some ‘Habutae’ kimono .


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よく見えませんね。

  今までも時々外人に印半纏などを教える機会がありましたし、今年も2回予定されています。
その上に、もっと英語が必須なことになりそうなので、(まだずっと先ですが)学習しています。笑
# by saki-kss | 2018-01-13 22:04 | きものあれこれ