絞りの着物

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この着物は3才の祝着、「被布」です。
3才の祝着は、今では既成の安価なものか貸衣装で済ませることが多くなってきています。
しかしながら、このお客様は、たいへんこだわりがあるようで、
このように「総絞り」をさせています。

絞りの着物の難しさは、縫うことそのものよりも「へら」が見えないことにあります。
プロは、「へら」はコテでする方が圧倒的に多いわけですが、わたしも例外ではありません。
その「へら」が見えにくいことで糸印をしなければなりません。
要するに手間がかかります。

縫うことももちろん、普通の絞りではない布よりも手間なわけですが、
そこは手の中でなんとなく収まって普通に縫えてしまいます。

総絞りと違い、部分絞りはまたべつの難しさがあります。
絞ってあるところとないところでは布幅が違うため、縫うときに考慮しなければなりません。


3才の着物の場合、袖丈にもよりますが、一反で長着と被布の両方ができます。
長着の八掛も共布で(共裾)できます。
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by saki-kss | 2010-08-30 21:36 | 技術
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