黒留袖を被布衿コートに

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ちょっと衿のところが見にくいのですが、これは被布衿コートですが、仕立て直し品です。

それも黒留袖だったものをです!

前身頃と立衿に柄がありますね。
元の前身頃と衽の柄をそのまま使っています。

で、留袖といえば当然家紋が入っているはずなのですが、ないですよね?
どうしたかといえば、裾の位置を決めてそこから丈を上に逆算して肩山の位置を決め、
切っているんです。

つまり、肩山ではぎがあります。
袖も元のそでには家紋が入っているので使っていません。
元の八掛を使い、やはり袖山ではいでいます。

お客様がそれで納得していらっしゃるのでそうしています。

ただタンスの中で眠らせているよりは、「使えるもの」に仕立て直しした方が良いという・・・
ものは考えようです。

これのやっかいだったことは前の柄合わせで、
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仕立てをする方でしたらお分かりかと思いますが、
通常の長着の柄の合い口は、はじ(みみ)から二寸弱の位置にありますが、
そこはコートの切り落としの部分に入ってしまいます。
ですから、けっこう肩山からラインを曲げています。

それをどの程度にするか?
おかしくならないようにする、その案配が腕の見せ所でしょうか。
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by saki-kss | 2012-01-22 23:35 | 技術
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