ひぃおじぃさんの着物

Tさんは若手のガラス作家で12月中旬にフランスに行くという。
それまでにアンサンブルの仕立て直しをしてもらえないか、との相談を受けました。
日数的には厳しいものがありましたが、ここぞという時なのでがんばりました。

問題は裄をあと10センチ伸ばせないかということで、縫い代があれば問題なくできるのですが、
なにせ何十年も前のきもの幅、洗い張りから帰ってきた布を見ると、Oh my God!
9寸1分しかないではありませんか!
通常ですと、ほとんど伸びません。笑。
Tさんは男性で裄が2尺希望しているのです。

そのきものを着ていた時の写真を拝見したところ、う〜ん。。。
やはりこれはなんとかしてさしあげたいもの。
べつ布をはぐか・・・

そこで思い出したのが、羽織の衿!
一幅使っていれば内側に隠れる分は使えます。
よかった!ありました。
衿に最低限必要な幅をとって残りを羽織と長着両方に使うべく半分の幅に切り
袖のつけ側にはぎました!

b0201195_20272283.jpg

これで6センチ伸びました!
共布なのでそれほど違和感はありません。
堅苦しい場面に着るようなものであれば、これは NGかもしれませんが、
ものは「お召し」、しかもご本人はアーティストです。

さっそく発送したところ Tさんもたいへん喜んでくれました。
よかったです。

Bon voyage!








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by saki-kss | 2015-12-10 20:31 | 技術
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