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手織りの紬 


先日縫った紬、個人のお客様のものでした。依頼主は染織りをなさる方で、この紬の反物は依頼主の先輩の織ったものだそう。

それが、総尺を図ると三丈もない、それは本来あってほしい長さよりも1メートル以上短いのです。ということは通常の立ち方では足りません。

でも大丈夫!方法があります。共衿に隠れる地衿をハグのです。
その場合、なるべく色の近いもので、生地質の似たものの方が良い、ということで、お客様なら紬の何か余り布があるかもと思い連絡すると、その反物を織った方は明治の方で体が小さく、他人ようではなくご本人が着ることを想定していたので、そんなに短かったのでしょうと言います。

後日お客様がそれ用の布を探している時に、何と同じ布1メートル以上のものがあったというのです!それはお亡くなりになった織り手が教えてくれたのだろうかと二人して驚きました。

そういうわけで他の布を使うこともなく出来上がりました。

秋のような色の紬はところどころに一見緯(ヨコ)絣のように見えるが、実は絣ではなく別色の糸を入れ込んでいるのがわかります。

60歳を過ぎてから染織を始め、織りたい一心で何反も織ったと言います。織りをされる方年を重ねてから始めることも少なくないのです。

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by saki-kss | 2018-11-26 07:55
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