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印半纏ワークショップ 2018 Summer

暑かった夏もいよいよ過ぎようとしています。

印半纏ワークショップは5月に続きことし2回目、今回は2名だけでした。
少ないと進み具合はやはり早くなるので、今回は2週間で3枚作るという、相変わらずのハードスケジュールです。
彼女たちは、印半纏だけでなく他にも絞り染めや型染め、あるいは組紐もやるので毎日が朝から寝る時間まで作業の連続です。

春の8人は私はとにかくめちゃくちゃ忙しくいっぱいいっぱいだったが、今回はほんの少し余裕ができたので、
型染めを一緒にやらせてもらいました。


1枚目は形を理解してもらうための練習で写真撮っていません。
2枚目以降、ダダッと。
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左の女性、Annaはスェーデンから。
写真ではよくわからないけれど、ポケットがいっぱい付いています。
彼女は時にそれをthousands of pockets と言います。
ベルトをつけてガウン風なのがお似合い。

右の女性はAlison 、南アフリカから。珍しい、南アフリカは初めてです。
彼女は短めの丈が好きで柔らかい麻と綿の裏側は小花のプリントがよく似合っています。
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コスチュームデザイナーのAnnaはさすが素敵な羽を描き、型に彫りました。
薄い水色のこれは裏地


写真があまりうまくなくて申し訳ないけれど、背中と脇と袖に柄の合口があります。

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Allisonのはシンプルな柄だけど、藍色が冴えているし、控えめな彼女にはよく似合っています。
彼女は縫い方もとても丁寧。


それから、やらせてもらった型染め、見本はこのワークショップの主催者、友人のブライアンが見つけてきた古布で、
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伊勢の本職に彫りを頼んだものです。
何枚も型を使って防染と色をつけていきます。
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ところで、今年の5月の実紅里の誕生日に向けて彼女の印半纏を作っていました。
初めて型を彫ったりしたのだが、物足りない気がして刺繍をしました。

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刺繍に要した時間とそのものを縫った時間ほぼ同じで刺繍はそれなりに大変でした。
昔織りの時に染めていた絹の糸を周りの模様に使ったのだけれど、綺麗に発色していたので良かった。刺繍糸ではないので、とても手間がかかりましたが。

面白い体験でした。愛する者のために作ることの良さをしみじみ味わいました。

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by saki-kss | 2018-09-03 07:25

唯一無二の場所

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これは訪問着の袖で「松葉」が描かれています。

見頃と合い印がある場合は必然的に柄を合せるよう、位置が決まりますが、
そうでない場合、こういった単体で柄がある場合、その位置(高さ)は仕立て屋のセンスにゆだねられます。もちろん、できあがりの丈プラス縫い代があるので、どこまでも可能というわけにはいきません。
一般的には柄は高さの半分より下のほうが落ち着くとみられています。

少し位置を変えてみましょう。
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やや下に
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こちらは上に

みなさんはどれが一番落ち着きますか?

わたしは最初の写真の位置が落ち着きます。(ので、この位置にしました)

柄によってはもう少し下、あるいは上がいいかもしれませんが、この柄と大きさではここかなと思います。

これはここという、もっとも適した位置があり、その感覚は我々仕立て屋が常に磨いていないといけないと思っています。

話は変わり、衿づけのラインを縫うときなどにも、どのラインがもっともきれいで無理がなく着やすいかをいつも考えて縫っています。

唯一無二の場所があるはずだと。

必ずしもいつも実際にそうできているとは言えませんが、そのように狙うことは仕事を向上させる、あるいはいい状態をキープする上で大切なことだと思っています。

手前味噌ではありますが、わたしは修行中の始めのうちから先生に「貴女の縫ったきものは着やすい」と言われていました。さきほどの衿づけのラインなどでは着やすさ、着にくさが如実にあらわれます。また、縫った糸に緩むでもなく、きつくなっていないか等。

手仕事では機械ではできないこうした違いがあり、こういった「塩梅仕事」はいつまでも残しておきたいですね。

世の中ではAI技術(人工知能)が日進月歩で進み、シンギュラリティ、つまり、人工知能が人間を追い越す時は2045年とも、それより早いのではないかとも言われています。
この先、人間の労働はどこまで機械に任されてしまうのか、また我々の暮らし自体は、など、これからの数十年はかつてない変化に見舞われるでしょう。

でも、細かな加減は人間に残された仕事、そう信じて環境がどうであろうがやることは変わりません。
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by saki-kss | 2016-10-31 00:08

綿麻紅梅

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お盆も過ぎ、暑かった夏もようやく一息つけそうな気配になってきました。
朝晩はかなり涼しくなってきましたね。

夏やお盆に関係なく急ぎ仕事が続けてありあたふたと納期とにらめっこする日々があいかわらず続いています。ありがたいことです。

画像は綿麻紅梅

縦緯に太い糸が織られているのを紅梅と言います。
ゆかたではやや物足りないと、中年以降になると思います。
そんな時洗うこともできて気軽でありながら、ゆかたより一歩上級なのが綿麻もの。
ちょっといいですね。


☆ 仕立て屋になりたいとおもわれる方、当方でも教室をやっております
今の時代正規雇用がどんどん減ってきています。
パート、バイト、派遣労働の条件も決して良いわけではありません。
仕立て屋という仕事は一通り覚えるまでかなりの年月を要し、工賃も決して高いとはいえません。
かなり根気と忍耐が求められます。

でも、手に職を得るということは強みです。
もし縫うことが好きなら、職人に興味がおありなら
上記電話番号に電話してみてください。

条件など考慮します。

当方は正座ではなくあぐらをかきながら縫ういわゆる男仕立てです。
深い呼吸とあぐらで集中して仕事をしていると僧侶の修行にも似ています。笑。
長年やっていると肝もすわってくるかも。
またいつも指先を動かしていると脳にもよい影響を与えますよ。
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by saki-kss | 2015-08-25 05:56

黒留袖を被布衿コートに その2

以前当方のブログで「黒留袖を被布衿コートに」と題した記事をご覧になってくださったお客様が、同じ内容の仕立直しをご注文してくださいました。

今回は三尺を越える長コートですので、長さが足りるかということも考慮しないといけません。
幸い袖には紋が入っても良いとのことなので助かりました。

裏に折り返ったところでかつての八掛をはいで羽裏とはいでゆきます。

いろいろなところを考慮しなければいけないわけですが、被布衿の分があるかとか、
とりわけ前身頃の裁ちは難しく慎重になります。

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以前の記事の時も書きましたが、たて衿(長着のときのおくみ)との接合部分は絶対合わせなければ
ならないため衿下がりから柄のところまでけっこう斜めに裁ちます。
ただ今回は長さが長くあったのでその意味では少し緩やかになりました。

刺繍はミシン刺繍なのですが、かなり糸が密に入っているため厚みが出ています。

できあがったら重厚感のある素敵なものになりました♪
直して着られるっていいですね!


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庭のレンゲショウマがきれいに咲いています。


☆仕立物をどこに出したらよいかわからないというお客様!
ぜひ当方におまかせください!
新しいものはもちろん仕立て直しも大歓迎です。
仕立に関するあらゆるご相談、承ります。

夏は比較的早くお仕立できますので。
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by saki-kss | 2013-08-06 00:39