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カテゴリ:きものあれこれ( 22 )

ちょっと古い時代の長襦袢

友人が、知り合いから朱赤の洗い張りした長襦袢地をいただいたという。
江戸時代、赤は魔除けの色ということで、ほとんどこのような色だったと言います。

それを見るとまだ女性の体が今ほどではない頃のもので幅が広くはありません。
おまけにコシがなくなっていて下着にしても頼りなく思いました。
この手の布は得てしてそうなのです。しかし、繊維の間に空気があるといいますか、暖かいのです。

通常袷用の襦袢では袖は無双でも、見頃は単衣仕立てが多いです。が、私はこの場合見頃も合わせ仕立てにすることを提案しました。
長着は襦袢に載せるものと考え、ある程度しっかりした方がいいと思うのです。

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袖の幅の不足には別布を足して

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やっぱり見頃も袷仕立てにしてよかった!布の温かみもその方が発揮できて、友人にも満足してもらえました。





by saki-kss | 2018-12-31 21:02 | きものあれこれ

ラオスの布で名古屋帯

ここのところでアジアの布による名古屋帯を2つ続けて縫っています。

1つめは写真に撮らなかったので2つめのみですが、ラオスの布です。

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大きな布で筒状になっています。タイにも同じようなものがあり、わたしも以前買ったことがありますが、
スカートなのです。自分でタックをとってベルト、紐状のものでウエスト辺りで結び、折り返します。
ラオスではどのように着るのでしょうか?

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帯にしてみてもとても可愛くて良いですね!
もともと反物ではないので実はハギを入れています。もちろん着ている時には見えないところでです。







by saki-kss | 2018-12-22 23:36 | きものあれこれ

黒の羽二重地の着物

年末年始、珍しく続けて羽二重の着物を何枚か縫っています。

羽二重は絹の一種、平織りで撚りのない縦横の糸で織られているので、表面がツルッと滑らかです。
袷の着物の裏地に使われる胴裏のほとんどがこれ、男性の第一礼装にも使われます。
羽二重は布の自由度が縮緬や紬に比べると少なく縫う難易度は高いです。おそらく近日中にもありそうなのでまだ気は抜けませんが、何枚か縫い終わった今少しほっとしています。

In the year-end and New Year ’s season I stitched some ‘Habutae’ kimono in a raw.
‘Habutae’ is a kind of silk and plain weave . It is weaved with no twist vertical horizontal yarn,and so that touch is very smoothness.

Almost lining of lined kimono is used this cloth and it is used for man’s the first dress.

‘Habutae’ have a low degree of freedom compare to ‘tirimen’ and ‘tumugi’.And it is not easy to saw.

Probably I must sew ths cloth in the nearly future, I can’t be pulled out of care.
But now I am relieved that I have stitched some ‘Habutae’ kimono .


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よく見えませんね。

  今までも時々外人に印半纏などを教える機会がありましたし、今年も2回予定されています。
その上に、もっと英語が必須なことになりそうなので、(まだずっと先ですが)学習しています。笑
by saki-kss | 2018-01-13 22:04 | きものあれこれ

絵羽の羽織

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これは何かと言いますと羽織です。
前身頃と衿の部分で、柄が合うようになっています。
この反物は羽尺もので、近年は少なくなっていますが、以前は結構あったものです。
羽織にもコートにもできるようになっていると書かれてありました。
柄の配置考えるの結構たいへんだったんじゃないかなぁと思います。
長着とかコートならわかりやすいのですが、羽織の場合、衿がくるっとひっくり返りますからね。
羽織の衿は縫う前に折る位置が決まっていますから、それを考慮しなければなりません。
こっちもあ、ここでこう合うのか!と感心したものです。笑。
by saki-kss | 2017-11-06 22:30 | きものあれこれ

加賀友禅

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久しぶりにうれしい仕事をすることができました。加賀友禅です。
かつて世の中の景気がよくよいものがどんどん売れていた頃はこうした手描きの友禅やすばらしい技巧の絞り、刺繍などぜいぶん縫ったものでしたが、近年は残念ながらあまり「これはすごい!」とうなるようなものにはありつけていません。
日本は貧しくなったのだとつくづく実感します。景気が上がったなどというのは政府が禁じ手を使って株価を上げる等偽装工作をしているからのことであって、稼いでいるのはほんの一握りのひとであり、
庶民は買いたいものがあっても財布の中身と相談しなければなりません。

と、話はせちがらくなってしまいましたが、わたしたち仕立て屋もそう、きものの作り手である染めや織り、もろもろの職人たちの待遇や後継者不足は危機的になっており、いかにしてこの文化を守っていけるかという悩みは常々抱いているのです。

近年は若い方も着物には興味を持たれる方も多くなったようですが、まずはリーズナブルなところから。しかし、良いものを見るということは大切なことです。いろいろなものを見てよいものと、近頃のインクジェットで染められた偽物との違いを感じていただきたいものです。といってもひとめみればその差は歴然としていますよね。

さて、加賀友禅です。
京友禅との比較でひとつ大きな違いは、京友禅はたくさんの工程を分業でべつべつの職人が手がけるのに対し、加賀友禅は作家さんがすべての工程をこなすことにあります。
このきものも作家の名前が下前おくみに入っています。

加賀友禅は「加賀五彩」という、臙脂・藍・黄土・草・古代紫の五色を基調とし、優雅で上品な印象を持たせるものが多いと思います。
この友禅も華やかというよりは落ち着いた上品さと伸びやかさがありうっとりとします。

わたしは植物にはくわしいほうですが、この植物なんだかわからないのです。。。
と、もしかしてヤマハッカ?ヒキオコシ
たぶんそんなところでしょう。いずれシソ科の小さな花で今の初秋に咲く目立たない花です。
珍しいっ!こういう地味な山野草を持ってくるなんて!
ちなみに作者は女性です。

こうした手描きの良いものは生地も上質のものが使われ縫いやすいのです。
比較するのもあれですが、ポリエステルのものなどは逆に縫いづらい、コテもかかりにくければ
高温にも注意しなければならない。できれば縫いたくないものですね。
良いものを縫えるというのは仕立て屋の喜びです。
もちろんやるからにはどんなものでも手を抜くということはありえませんけれどね。

by saki-kss | 2016-10-04 22:14 | きものあれこれ

ぜんまい織紬

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ぜんまい織の紬を仕立てました。

ぜんまいとは山菜のぜんまいです。
絹の糸にゼンマイの綿毛を混ぜ込んだ糸を部分的に使っています。茶色のかすれたようなところがそうです。

ゼンマイの綿毛はなにしろ短毛ですからそれだけで糸にすることはほぼ不可能かと思います。

ガマの穂の綿毛を綿糸に混ぜ込んだ布も見たことがあります。
ガマといえば昔は蒲団に使っていたというのにもびっくりした記憶があります。
字がそうですね、ガマ=蒲ですね。

ぜんまい織は主に日本海側、秋田とか山形で生産されているようです。

この夏はもう一枚仕立てる予定です♪


☆ 咲季きもの仕立て草苑では随時仕立ての注文をお受けしております。
また、仕立のご相談にものりますので、お気軽にお電話ください。

また、和裁教室も随時募集しております。
ゆかた一枚、自分のものを縫ってみたい方からプロをめざす方までできるかぎり対応させていただきますが、プロ志望の方でも、とうほうは訓練所ではないため、縫うものはご自身で用意してください。
実力があがり、仕事をさせても大丈夫と判断した時にやっていただくことはあると思います。
by saki-kss | 2016-08-17 21:06 | きものあれこれ

夏には何を縫うか?

という質問をときどき受けます。
質問者はその後たいがい「ゆかた?」と聞いてきます。

いやいや、ゆかたはそれほど縫わないんですよ。
今年はめずらしく3枚縫いましたが平均すると年に1〜2枚かな?

夏には薄物、絽とか紗とかは縫いますし、麻もあります。
でも、普通に袷も多いんです。
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これは付け下げ小紋の袷、一見小紋っぽいですが裾の方が絵羽になっています。
この生地は縫い易かったです。

そういえば、修業時代、わたしの先生に聞いたことがありました。
どういう着物が好きですか?と
そしたら、先生
「縫い易いきもの」と 笑
by saki-kss | 2016-08-07 23:57 | きものあれこれ

麻のきもの

もうすでに1年の半分を折り返し7月も半ばです。
梅雨は開けていないのか?6月よりむしろ雨の多いこのごろ、
すっきりと晴れ間の覗くことがありませんね。

むしむしっとした日でも快適なきものといえばやはり麻です。
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これは小千谷縮 とても軽く撚りが強いので肌に張り付くことがありません。

かつては麻の反物は水を吹きかけるとけっこう縮んだものですが、
近年は、(まぁものにもよるのでしょうが)あまり縮みませんね。
これはお客様にとっても仕立て屋にとっても喜ばしいことです。


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染織りをやっている友人(カナダ人)の海外からのゲストに教える講習会、
「印半纏を染めて縫う」というものですが、6〜6月にかけてもやりました。

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みなさんすごいですよね!!
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まだ袖がついていませんが力作ぞろいです。

印半纏を縫うのは日程的にかなりハードでしたが、みなさんよくついてきてくれて
無事に縫い上げることができました。
4日かかるような内容を3日であげたので深夜に及びました。

これだと洋服の上からでも羽織れるので好評です。

この講習は来年はもっと忙しくなりそうな予感.....
by saki-kss | 2016-07-18 22:02 | きものあれこれ

鶴の黒留袖

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鶴が群れをなして飛んでいる気持ちのいい柄の黒留袖です。
これも数日前宅急便の〆切時間10分前に駆け込みようやくセーフ!
14日がお式だということでなんとか間に合いました。^^;

黒留袖はぐしびつけがめだつのでたいへん気を使います。
そのへん色の淡い色留袖とは違いますね。

こうしていつもお仕事がいただけることを本当にありがたく思います。^^。

着物業界は低迷しているという話とはうらはらに、きものを愛好する方も多くおられるようです。
若い方も。
寸法直しや仕立て直しのご相談はどうぞお気軽にお電話ください。


by saki-kss | 2016-05-15 18:06 | きものあれこれ

手刺繍のきもの

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ここのところ続けてて刺繍の肝の,付け下げ,訪問着を縫っていました。

やはり手刺繍は優しく繊細でいいですね〜!
たったひとつの花を刺繍するのにもたいへんな時間がかかっていると思います。
ゆえに現在では手刺繍の豪華なものはほとんど見られません。

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ミシン刺繍との差は表からみてももちろんわかりますが、裏から見るとてきめんにわかります。
(写真はありません。^^;)

やわらかさと堅さの違いですね。

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ちょっと画像がぼやけて暗いのが残念ですが、これも見事でした。
繊細な花々刺繍なさったかたの優しさがにじみ出ています。

こういった仕事はこれからもずっと遺してゆきたいですね!


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当方では和裁の教室もやっております。
自分のものを縫いたい方からプロをめざす方まで、
その方の希望にそって、最適な指導を心がけます。
また、「ゆかたを1枚縫いたい」というのでもけっこうです。
ただし、ゆかた1枚縫うのもけっこう時間はかかります。
3時間×9〜10回はかかると覚悟してくださいませ。
3時間で2,500円です。
まずはお電話を!


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by saki-kss | 2016-04-02 07:24 | きものあれこれ