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ラオスの布で名古屋帯

アジアの布で作る名古屋帯、時々縫わせていただいております。

今回は厚手の織布です。

ラオスの布で名古屋帯_b0201195_09271984.jpg

ラオスで織られたこの布はずっしりと重みのあるしなやかで素敵なものです。お客様はこれを名古屋帯にしたいとのご注文。でも、長さが鯨尺で6尺5寸、約2.5m弱しかないのです。

が、この方からは何度も帯の依頼を受けており、見えないところでハグのは構わないとのこと。

通常名古屋帯では垂れ(お太鼓)の裏側は別布にするとしても、最低でも9尺5寸(3.6m)は欲しいところ。別布を足すにしてもやりくりの余裕がありません。帯に短し、とはいうけれど。笑

自分でも何度も名古屋帯を巻いて、ここなら大丈夫というところを何度も確認し、実際つけてみた時点で見えないところをハギました。本当にこれ以上短いとできない長さです。

全体を見ると妙ですが、形にするとなかなか良い帯になったではないですか!

この布は重みがあるし、スレに弱そうなので結果的に別布でそれらをカバーするのも悪くなかったかもしれません。


ラオスの布で名古屋帯_b0201195_09272217.jpg
垂れの部分にも別布をはぎました!
ラオスの布で名古屋帯_b0201195_09272652.jpg
ちゃんと隠れるのよ〜。





こんな感じでお好きな布で帯にしたいという方、あるいは自分でも縫ってみたいという方は声をかけてくださいね。
平日の午前中ならわりと稽古は可能です。


0554-66-3751


# by saki-kss | 2019-10-18 09:29
オーストラリアのアデレードで半纏のワークショップをしてきました。

キルトをやっていらっしゃるメンバーの方々が招いてくれました。
そのうちの何人かは日本にいらして、藍染や自分で印を作る印半纏を経験された方々です。

今回は、場所もキルトショップということでそこの布や前もって持っていらした布を使ってのワークです。
何人かは藍染布を使った方もいらっしゃいました。

オーストラリアに行ったついでにメルボルンやアデレードの観光もバッチリしてきましたよ。

半纏ワークショップ in Adelaide_b0201195_15280530.jpg
カンガルーが放牧されているところ
半纏ワークショップ in Adelaide_b0201195_15283304.jpg
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ひたすら広い海と空、美しい青い海  ビクターハーバー
半纏ワークショップ in Adelaide_b0201195_15303716.jpg
半纏ワークショップ in Adelaide_b0201195_15300820.jpg
みなさん熱心にやっています。
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細い縞の布に銘仙の布をパッチワークしました。
半纏ワークショップ in Adelaide_b0201195_15301341.jpg

ということで皆さん完成!!


手縫というところが良いですね〜。
しばしば外人の方に教えていますが、本当のところ日本人がもっと手縫に興味を示してくれたらなぁと心から思います。

着物でなくてもいい、もしも手縫をしたいというのでしたらご連絡ください。
いつでもお待ちしております。

0554-66-3751



# by saki-kss | 2019-08-12 15:34
友人が、知り合いから朱赤の洗い張りした長襦袢地をいただいたという。
江戸時代、赤は魔除けの色ということで、ほとんどこのような色だったと言います。

それを見るとまだ女性の体が今ほどではない頃のもので幅が広くはありません。
おまけにコシがなくなっていて下着にしても頼りなく思いました。
この手の布は得てしてそうなのです。しかし、繊維の間に空気があるといいますか、暖かいのです。

通常袷用の襦袢では袖は無双でも、見頃は単衣仕立てが多いです。が、私はこの場合見頃も合わせ仕立てにすることを提案しました。
長着は襦袢に載せるものと考え、ある程度しっかりした方がいいと思うのです。

ちょっと古い時代の長襦袢_b0201195_20593091.jpg
袖の幅の不足には別布を足して

ちょっと古い時代の長襦袢_b0201195_20593567.jpg

やっぱり見頃も袷仕立てにしてよかった!布の温かみもその方が発揮できて、友人にも満足してもらえました。





# by saki-kss | 2018-12-31 21:02 | きものあれこれ

ラオスの布で名古屋帯

ここのところでアジアの布による名古屋帯を2つ続けて縫っています。

1つめは写真に撮らなかったので2つめのみですが、ラオスの布です。

ラオスの布で名古屋帯_b0201195_23332610.jpg
大きな布で筒状になっています。タイにも同じようなものがあり、わたしも以前買ったことがありますが、
スカートなのです。自分でタックをとってベルト、紐状のものでウエスト辺りで結び、折り返します。
ラオスではどのように着るのでしょうか?

ラオスの布で名古屋帯_b0201195_23333067.jpg

帯にしてみてもとても可愛くて良いですね!
もともと反物ではないので実はハギを入れています。もちろん着ている時には見えないところでです。







# by saki-kss | 2018-12-22 23:36 | きものあれこれ

絞りの振袖

絞りの振袖だったので、袖口をふんわりさせたくて。イメージとしては草履の鼻緒です。
絞りの振袖_b0201195_23251906.jpg


これはなかなかうまくいったなぁ、しめしめと。
着物の袖は究極の技術がぎっしり詰まっていると言っても過言ではありません。何十年とやってきても新たな発見があり、これはこの先も研究課題です。それも毎日やっている持続があってのこと、3日休むと腕の勘が鈍ります。職人て面白い。
絞りの振袖_b0201195_23252662.jpg


# by saki-kss | 2018-12-22 23:27 | 技術

信頼と実績  大切な着物を心をこめてお仕立ていたします。


by saki-kss
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